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タオと猫の庭

6番め

猫展のときruinekoさんが書いてくださった
リュウの詩が昨日、家に届きました。
この詩は
リュウの事を書いてあるけれど
世界中の子どもたちひとりひとりの事なんだなと思います。

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                 ね、リュウ?


   「命の名前」  F家のリュウ

ぼくはボランティアさんの家を
転々として
いろんな名前で呼ばれた

だけど それは便利に呼ばれただけ
ぼくのほんとうの名前じゃない
どこにあるんだろう
ぼくの ほんとうの名前
ぼくの 魂の名前

仔猫は 器量のいい子から里親が決まる
ぼくも 器量よく生まれてきたかった
前足をなめて顔をゴシゴシこすっても
ぼくの模様は 消せない

ある日
「やあ、かわいい子だ
今日から きみはうちの子だよ
うちの六番目の猫だから
名前はリュウ
中国語で六という意味
どうかな 気にいったかい」
お父さんがメガネごしに
ぼくの顔をのぞきこんで言った

あたたかい笑顔

「まあ、素敵な名前
元気なこの子にぴったりだわ
おとこのこらしくていい名前
のびのび空をかけまわる龍のように
大きく育ってほしいわ
夢のある名前ね
リュウ、リュウ、リュウちゃん」
お母さんがやさしく抱きあげてくれた

リュウ! リュウ! リュウ!
ぼくの名前!
お父さんとお母さんが付けてくれた
ぼくの名前!
ぼくの体に電流が走った
ひげの先からしっぽの先まで
ふるえが走る

ぼくのほんとうの名前
ずっと探していた
ぼくの魂の名前

ぼくの名前は リュウ!
ぼくは この名前に出逢うために
生まれてきた
          (ルイ・ハヤシ)
by f-azumi | 2011-10-14 16:13 |
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