伝えること
猫展にだしたたくさんのイラストの中で、
なぜか、みんなが「これ、いいね」って言ってくれたのが落書き帳だった。 「売らないの?」 「うらないよ、だって、落書きだもの」 あわてて打ち消したのは、あまりにも、こころの中を自由に描いてしまったから。 ruinekoからもらった白いノートに、一晩と半日で書いた色鉛筆のメモ。 出来上がったら、彼女へのラブレターと、とりとめのないひとりごと。 伝えるということは乞うこと 恋うことと同じ。 「たった一人の人に伝えたいことが、みんなの心を打つんだ。」 それはいつも文章の先生に言われていることでした。 考えてみたら、ruinekoさんの描くものは みんな、特別のたった一人へのメッセージ。 でも、それがみんなの心を打つ。 そして、来てくれた一人ひとりが、 猫に、人に、思いを馳せ優しい気持ちになってくれる。 むずかしいことを言わなくても 波のように伝わっていく… 小さな命への思い。 表現したものを人前にさらけ出すのは勇気がいるけれど、 そこからまた 新たな一歩が始まる。 今の自分の力を知り、 知る事によって、どんなふうに枝を広げようか 見えてくる。 「ここには、表現したい人がいっぱい集まってるね」 来てくれた文章の先生が言いました。 たしかに! フラダンス、陶芸、料理、朗読、絵画、写真、ぬいぐるみ…みんな何かしら創作する人ばかりでした。 文章の先生は、雨の中、風のように現れて、ヤーマを抱っこして 松虫先生と謎めいた禅問答をして また、風のように去っていった。 「愛弟子がふたり、がんばっているからね」(わたしとruinekoのこと) とおっしゃって。 だれも買ってくれそうになかったものを二種類(Mくんの骸骨の絵と狐みたいな猫石)買ってくださったのは 先生なりの心遣い…… いや、まてよ、先生の趣味はちょっとかわっているからな~ と、あとから可笑しくなったのでした。
by f-azumi
| 2011-09-26 13:59
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四匹の猫と暮らしのこと
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