タオと猫の庭

安曇野

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  母の畑のヒマワリは、花畑と言うよりヒマワリ林になっていました。
  きいろい花のむこうに青空。

  そのむこうには山が見える。

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  父の退院に立ち会うためにやって来た安曇野。

  指折り数えて待っていて、家に帰れたのもつかの間
  
  発熱、倦怠感と、症状が思わしくなく
  
  救急車でまた病院に。

  もう一度病院に戻るわけを父に話した。
 「またすぐに戻れるから。十日になったらわたしが来るから。
  ほらあとこれだけ待てばいいんだよ」
  そう言ってめくった日めくりの厚さ。
  父にとって、二週間はまた百年のような気がするだろうと
  涙があふれました。
  たった一日を「長いな」と何度も口にする父なのです。
  やっとかなった帰宅なのに。

  それでも、ずっと離れていて親不孝だった娘のわたしには  

  一晩と一日、父と過ごした時間が宝物でした。
  
  話はたいしてできなかったけれど。

  何もかもしてやりたかった。

  「わるいな」と言う父に
  泣きそうになってしまうので、
  下を向きながら
  手当やおむつ交換をして
  父にしてもらったたくさんのことを思いだしていました。
  夏休みの工作や宿題帳、いつも手伝ってもらったんだよね、おとうさん。


  ケアマネージャーさんや訪問看護士さん、母に弟夫婦
  遠くから指示を出し続けてくれた、ケアマネージャーの従妹
  ほんとうにたくさんの人が父を支えてくれていた。


  父の小学校の同級生のフリハタさんも軽トラに乗って
  お見舞いに来ました。
  九十二歳でも免許更新。りっぱ。

  同級の男子はあと四人だけ、だそう。
  「父はどんな子どもでしたか?」
  「ああ、よく勉強してたな」
  まだもっと父のことを聞きたかったのに、
  九十二歳の語りはすぐに自分のことになってしまうので
  フリハタさんの暮らしぶりがよくわかりました。
  古文書をひも解き猫とふたり暮らし。
  頭も足腰もしっかりして、ほんとうにうらやましいです。


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  松本の街は観光客や登山客でいっぱいでした。
  それぞれの目的で、ターミナルに集まる人々。
  そこから旅立って行く人々。
  みんな思いは様々。


  引越しと父の病状とが同時進行。
  することがいっぱい。



  暑い、暑い
       夏です。










  
  
  
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by f-azumi | 2015-07-31 10:15 | 暮らし
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